RecoChoku Tech Night #04 -VR×音楽-に行ってきた話
去る6月28日に行ってきたイベントの話を今更レポするよ!
URL先にいくとわかるんですけど超絶豪華なんですよね、無料でこんなに豪華でいいの!!!
ちょうど行けそうな日程だったのもあり、即応募して参加しました。
参加できなかった人も多かったみたいなので、参加できてラッキー!
ただ、この通りめちゃくちゃ内容が濃い!正直に言うとこれ半日イベントでやってほしかったです!!!とにかくモデレーターみなさんが駆け足で大変そうだったんですが、ぎゅぎゅっと凝縮されてました!
19:10 | オープニング 株式会社レコチョク CTO室 平山 鉄兵 |
19:15 | SXSWで見た音楽×VR 株式会社HEART CATCH 代表取締役 西村 真里子氏 |
19:25 | 8K VRライドの世界 株式会社NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー 福原 哲哉氏 株式会社NHKメデイアテクノロジー 放送技術本部 副部長 関 正俊氏 RamAir.LLC 代表/アートディレクター 田村 吾郎氏 |
19:45 | レコチョク・ラボの音楽✕VR -広告・ライブストリーミング- 株式会社レコチョク CTO室 山内 和樹 |
20:00 | エイベックスのVRチャレンジ エイベックス・エンタテインメント株式会社 事業開発本部 企画開発グループ ビジュアル制作ユニット 兼エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 グループ戦略室 デジタルR&Dユニット マネージャ 岡田 康弘氏、小松崎 大雄氏 |
レコチョクCTO室平山さんからはアイスブレーク的に、VRに携わって学んだことのお話がありました。
- 新しいことを始めるときにはマネタイズ以外の目標を持とう!
- 映像の知識がなかった(フレームレートって何。。。ていうレベルだった)
- そもそも音楽業界にいながら音楽の細かい権利についてよくわかってなかった
私もフレームレートもわからない人間だし、映像の知識を専門的に学ぶのは無理…でも最低限は学ばないとそもそもできないよねっていう。
そして音楽なんて私はもっとわからないよママ…
でもその反面、そういった別業界の専門家を呼んで仕事をすることで幅が広がったともおっしゃってました。いろんな人を巻き込んでいけると絶対楽しいですしそういうのうらやましい…!
ハートキャッチ西村さんからはSXSWのレポでした。
ハートキャッチときいてプリキュアを思い出してました。幼女なので。
VRは映像体験からコミニケーション体験に変遷しているというお話でした。
SonyのWOW Factoryでのバイオハザードの服装デバイス(ゾンビが襲ってくると服がうごく!!!!!)はちょっと怖いけどやってみたいなあ…
ソニーは再び世界を驚かせるか? クリエイティブの祭典「SXSW」で大注目の技術とは (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
そしてVRコンテストでは注射の時に子供が怖がらないようにするためのVR開発が入賞したとか。これからの子供はいいなあ、私も注射の時に針みれないよ、こわいもん。
そしてNHKエンタープライズ福原さんと、NHKメディアテクノロジー関さん、RamAir.LCCの田村さんからは8K VRライドのお話。
個人的には一番衝撃を受けました!
スライドの写真を撮ってないのでこれもメディアからのレポを転載しますが、
リンク先にある映像システム「Sphere 5.2」と、SXSWでのお話でした。
もともとは8KプロジェクターをどうVRで活用するか?という話からこの企画が始まり、REDを使った最高画質で、5.1サラウンドの音質でVRできるようにするために実現できたということでした。
実際にこういった装置にしたことで、子供も体験でき、みんなで共有ができるというのが凄くよかったと。
聞いてるだけでも私も体験したいという気持ちになりました…。
田村さんからの開発エピソードでは、まず5.2というのは5.2mの球体というところから由来するという面白いエピソードから、
球体スクリーンは360度視野よりも周辺視野の距離感が人間の視野感覚により近いという話を聞きました。
確かに、自分の隣を見るときにVRはちょっと違和感を感じますよね、その説明をいただいたのですが、ちょっとうまく書き起こせない…とにかくすごい!
体験できるイベントを準備中ということで、絶対にこれは体験してみたいと思いました!で、詳細はまだだろうか…。
レコチョク・ラボ山内さんからは、レコチョク・ラボとしてはきゃりー、赤西仁という事例もある中で、山内さんの担当されたWORLD ORDER×TISOTTのVR動画と、AWSSummitでの人気踊り手ユニット「こじとり」の “踊ってみた”動画の事例を中心にしたお話でした。
- 360度 スタッフどこに行くか問題
- VRで/VRの(観客か、当事者か)
- 演者どこにいるか問題
1は360度映像を撮影するにあたり、スタッフがどこにいるかという問題。撮影開始して逃げるにも、足も負傷していたとか。
これはモブ*1になりきり、しれっと過ごしたとのこと。その他のシーンではすべて映像編集で消したものもあるとか。
映像編集者の心中お察しする感じですがVRには逃げられない課題なのですね…。
2.は、体験する人が視聴者として作るか、当事者として作るのかという観点が大事で、ライブをする側になるなら盛り上がってる観客をただ見ているだけのVRはつまらない。かといって客席から見ているお客さんのVRでも、周りの観客なしで自分のためだけのライブだけでいいの?という。
そこで、AWS SummitではただのライブVRとみせかけて、終盤で周りから人がワーッてはいってきて、実はずっと周りで人が踊っていたよっていうので「サプライズ」感を出したとか。映像でそういった意外性というか、遊び心ってすごい必要だと思いました!
3.も、演者はずっと演者だけでカメラの前にいないといけないので大変…スタッフすらいなくなる…というお話でした。実写はたいへん…おぼえた…。
avexの岡田さんからはa-nationVR、そしてスマプラVRの事例についてのお話でした。
日本で野外フェスのVR事例がこれまでなかったので、とにかく大変だったそう。
- 自作でカメラシステムを改造して量産したにもかかわらずゲリラ豪雨でカメラが相当死んだ
- アーティスト、ライブスタッフがそもそもVRを理解してなくて説明がたいへんだった(マニュアルやデモ映像を作って理解してもらった)
- 生中継映像の邪魔になるのでは?という意見もあった中で花道を作った
特に気がかりだったのは、参加者に体験してもらうためにビューアーを配って、捨てられないか心配だったということ。
これまでも最寄り駅にちらしを捨てられたりして苦情も訴えられている中で、わけのわからない段ボールが山積みになったら大問題になるので、「捨てられないための工夫」にお金をかけたとか。
- アニマルデザインを多種用意してエコバックに封入する
- 社名やa-nationロゴを出さないデザイン、
- 専用体験ブースの設置
といった工夫でほとんど捨てられなかったそうです、すごい。
実際かわいいしこれなら捨てない!ほしい!
後半はV6のスマプラVRの話。
CDにビューワーを同梱するにあたり、まず信念として「悲しい思いをするファンがいないようにしたい」というのがあり、対応機種をなるべく幅広くもつようにほぼ日本で買える機種すべてをテストしたそうで、考えただけで私はめまいがしそうな話だなと思っちゃいました。机の上はスマホの山だったとか。
他にも簡単に作れる型紙(3Stepで作れる)ように型の作りもこだわり、そのうえで物理的にもサイズが対応するようにしたそうです。凄い。
また著作権に厳しい事務所というのもありセキュリティまわりもかなり気づかい、クレーム対応にも注力してTwitterでは24時間/7日ひとりでサポート対応したとか。
初めて体験した人が99%近くだったそうですが、反応は上々のようで、実際レポを探してもみんな幸せそう。
一日いろんな事例が聞けて、最後の懇親会では女子会状態でVR女子コンテンツはこんなのが欲しい!!っていう話で盛り上がり。その時に話したコンテンツができるのはいつになるか、いや、私も作れるように頑張りたい!!という思いなのでした。
*1:群衆とかその辺の通行人っていう意味だよ!